2007

8/22-9/29 上野・目黒 　

ヤマザキ報告

( 猛暑性大脳流出紀行2 ・写真)

８月２２日　ＪＲ上野駅前

ふらふらと上野駅付近を歩いていると駅前のデパートの時刻・気温表示計が４０℃を示していた。いつにも増して脳内白化現象が激しくなる。夜テレビの天気予報を見ていると「本日の東京の最高気温は３７℃でした」と言っていた。

気象庁がどのような環境の観測地点で温度を計測しているのかは知らないが、一般庶民は、直射日光・アスファルト地面やビルからの照り返し・エアコンの排気・自動車の排気ガスなどにさらされて生活しているのだ。体感温度が３７℃では絶対にない。

確か３年前の猛暑日には、駅前のあの温度計が４３℃を示していた。それなのに公式的には今までの最高気温は先日(１６日)に岐阜と埼玉で記録された４０．９度とのことである。

温度計の証拠写真を撮影しておいたのだが、知らぬ間に消去していた。３年前の４３℃も、何処に紛れ込んだのか、いくら探しても出てこない。もはや大脳はナタデココ以下の役割しかなしていない。

うーんしかし、庶民生活と役所の計測方法の差をゴネわめこうと思ったが、もーどーでもいいやー。ヘトヘトで毒づく気力も消えうせた。こうなりゃいっそ１００℃になればいい。３７度なんて半端な数字出してないで１００℃になってみろ１００℃に。この根性なし!!　

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　８月３１日　　目黒・東京都庭園美術館

少しは暑さもおさまってきたような気がしたので、久しぶりに徘徊を再開する。

目黒にある東京都庭園美術館。ここにはアールデコ様式の旧・朝香宮（あさかのみや）邸が現存しているのだが、洋館の前に狛犬が鎮座しているのが微笑ましかった。

ここの狛犬はちょっと珍しい。右の「阿」が子供を従えていて、左の「吽」が中に球の入った鞠を携えていた。

確か「ミカドの肖像」という本に、この朝香宮邸が書いてあった様な記憶がある(いつもながらのウロ憶えなので、不本意ながら固有名詞をカタカナで書く)。

戦後ＧＨＱによる皇室解体で商売に疎い旧皇族は経済的に困窮していた→朝香宮もその一人→そこに目をつけたセイブのツツミさんが(ヨシアキの父)、ほとんど詐欺のような手口で格安で入手→ホテルを建設しようとした→近隣住民の反対運動が起こる→ツツミさん莫大な額で東京都に売却→巨万の富を得る→同じようなやり口でさらに蓄財→息子のヨシアキ氏、世界一の金持ちになる。

というような「ウソの様なホントウの話」が書いてあったはずなのだが、確認しようとして本棚を探したが紛失したらしく発見できず。この話はおれの妄想なのか。興味のある方は「ミカドの肖像」を入手するか検索してくらはい。

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9月29日　　上野・西郷銅像下・上野百貨店

上野公園の西郷隆盛の銅像前の広場の半分は、実は公園に隣接したビルの屋上である(写真の矢印側)。地続き状になっているので、錯覚しやすいが広場にあるトーチカのような建物に「上野駅への近道」と掲示されていて、中には上野駅前に出る階段がある。

２Ｆには、かの“まだら狼”上田馬之助が恵美子夫人にプロポーズしたプロレスファンの聖地、レストラン「聚楽」がある。

この『西郷丼』のネーミングは、ゴリラのなんたらと違って、不快感はわかない。

近年このビルが北側から建て直されていて、残ったテナントもシャッターを下ろしている。ただ南端の商店群はかろうじて現在も営業中。

数日前にここを通りかかると昔の事を思い出させる商品が陳列されていた。

２０年位前のある日、当時のガールフレンドがゲラゲラ笑いながら
「うんちドッサリ！　うんちドッサリ！！」
と叫びながらやって来た。

なんでもおれの家へ来る途中に薬局の前を通りかかったら、便秘薬の宣伝とおぼしき「うんちドッサリ」と新聞見開き大のポスター(イラスト入り)が貼られていたとのことであった。

確かに商品のコピーとしては秀逸である。２５年位前ビートたけしがオールナイト・ニッポンで
「コピーライターという職業がもてはやされているが、アメ横のバナナの叩き売りの『持ってけ泥棒！！』の凄さには遠く及ばない(作品ばかりだ)」
というような意味の事を言っていたが、「うんちドッサリ」はバナナの叩き売りのコピーの次くらいには評価しても良いのではないかと思った。

このコピーの凄いところは、背景写真がどんな人物でも成立してしまう事だ。以下に例を挙げておく