2007


12/4 上野公園 (台東区) ヤマザキ報告 ( バカは不滅だ!! ・ 写真 )




●東京文化会館

JR上野駅 公園口より
      徒歩30秒
6周年記念はレレレのおじさんに掃き散らされた


 人生一生スランプはおれの口癖だが、それにしても上手くいかないニィ〜。

 最近更新が滞りがちなのだが、これは情熱が薄れてきたどころか、まったくその逆で、生涯こういう事をやり続けていく算段をしているうちに、泥沼にはまってしまったのだ。ギャハハ。

 うーん、完全復活は来年2月頃になる模様ー。




 気がつけば12月の21日で、このバカ・ホームページを迎える事となった。そこで記念すべき第一回目の今週の東京と同じ銀杏並木で、「枯葉に埋もれかけたムガ」を撮ろうと、上野文化会館脇まで行ったのだが、ボランティア(?)おじさん軍団に落ち葉の絨毯は掃き清められていた。


 ううっ。何も思い通りにならん!
腹立ち紛れにレレレおじさんには、気のすむまで枯葉掃除をしてもらう事にした。


                2倍速



                  5倍速



                               10倍速


(この項つづく)

              
(12/4の続き)

12/26

プロ野球選手などが勝利者インタビューで「いい仕事が出来ました」と言う事があるが、その度に興醒めした気分になる。仕事が終わって、球場あるいはテレビの前でビールなどを飲みながらくつろいでいる所へもってきて、また「仕事」を見せられたのか、と何とも言えん気分になるのだ。引退した『バントの名手・ 川相昌弘』のような「仕事」と言っても似合う選手もいたがこれは例外である。

観客が見たいのは「仕事」ではなく「夢」なのだ。





 ところで、建築家とは芸術家なのだろうか、技術者・職人なのだろうか。造った建造物は「作品」なのだろうか「仕事」なのだろうか。おそらくその両方の要素を兼ね備えているのだろうが、そう思うと興味深いジャンルに見えてくるではありませんか。



 前川國男(故人)という建築家がいる。東京文化会館を建築(設計)した人物で、日本近代建築界の代表的人物らしい。建築の世界にはとんと疎いおれだが、この人は天才じゃないかと思っている。というのは、ほとんどある一点において、その才能に驚嘆し続けていたからである。

 東京文化会館の北側に建物に沿って浅い池が作られていて、石造りの柵というか塀というかで仕切られている
(本日分のトップ写真参照)。



 この立ち上がり部分の曲線と上底の角度に御注目。一見すると奇をてらった外観の面白さでデザインしたように見えるが、これが素晴らしい意味でトンデモ・デザインなのである。

 小学校低学年くらいの身長だとこの仕切りの向こう側は見えず、しかし何かあるのは感じ取れ、しかも気持ちをそそる曲線の坂が立ちはだかっているのである。




 これは駆け上って向こう側を見てみたくなるのが人間の心理というものである。そこでこの上底部分に着目していただきたい。池側に向かって前傾しているのである。凡庸な建築家であったら、この角度は「安全のため」手前側を低くしてしまっただろう。

 しかし、これが危険とは反対の役目をするのだ。頂点にしがみついた子供は本能的に危険を察知し、バランスをとるための警戒態勢に入るからである。
東京文化会館は1961年完成との事なので、50年近く無事故で子供達
(齢を重ねた子供を含む)を楽しませてきた事になる。元気のいいガキは上底部で立ち上がるのにチャレンジしたりしている。


  

 前川國男について何も知らなかったので、検索をしていたら、以下のような氏の言葉に言葉にたどり着いた。

「ちょうど現代の散文文学が、『細部の真実』に支えられて、人間の行動そのものに作者の詩を描き出すのと同じように、建築もまた、その『細部の真実』に支えられたフィクションと考えられるのではないか。」

その「細部」とはありがちな、ありふれた表現を再構築して、思い通りのものを造ってしまうという事ではなく、それ自体が独創性・実用性に富んでいる「細部の真実」ということなのだろう。東京文化会館の池の仕切りを見るとそうとしか思えないのである。

う〜んこれはしかし、自分の才能を妄信したり、あるいは確信している人々にとっては、なかなかに含蓄の深いお言葉ではありますまいか。
















                                   お分かりですか。レレレのレ〜〜〜


この項おわり







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