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江古田 山崎記念・中野郷土博物館東 (中野区)
上野公園 国立博物館 (台東区)
九段下 昭和館・しょうけい館 (千代田区)
表参道 表参道ヒルズ館 (区)
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ヤマザキ報告 |
( 頭蓋内地吹雪記録・写真) |
読者諸兄は、おれが怠け者の波動が集中し物質化したものであると思っておられるかもしれないが、これでもこのHPには格別の力を注いでいるつもりである。
しかしながら残念な事に、どんどん脳はタリラリ状態になり、ズリズリと街を徘徊するだけで、閃きのかけらも出てこない。とりあえず夢遊病者のように歩いた地を記録しておく事にした。 |
1/18
山崎記念・中野区立 歴史民族資料館 (中野区)
「山崎記念」というカンムリに惹かれて出かけていったが、「徳川五代将軍・綱吉の使用した犬型の湯たんぽ」しか目ぼしいものが見つからなかった。(『山崎記念』とは、昭和60年名誉都民である山崎喜作氏から寄付された土地であるからとのこと)
区立の郷土資料館としては充実した展示だとは思うが(入場無料だし)、前提として真面目な見学者ではないので、笑かしてくれないと満足しないという不埒者なのだ。
うちに帰ってきて写真を見たら、ちょっと笑った。
1/25
国立博物館 (台東区)
年始めの取材が不発だったため、あせって地元・上野の国立博物館へ出かけ
る。数年前に行ったときに高さ8メートルくらいの釈迦像があったので、撮影に赴いたのである。
ところがその釈迦坐像はすでに展示室にはなく、バチ当たりにも代用になるような仏像を探して館内を走り回る。無論館内は国宝だらけ、宝の山なのであるが、イメージした仏像は展示されてなく、ヘトヘトになって家へ帰った。(仏像は赤塚にある東京大仏でやっと撮影できました)
2/20
昭和館 (千代田区)
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焼け跡の渋谷・道玄坂(1945年) |
以前から気になっていた九段下の昭和館を見学。
戦前・戦中・戦後の昭和の庶民の暮らしに視点を置いた展示物には好感が持てたが、何と言うか、いまひとつ自分の興味とズレがあってボツ・リポートになった。
国籍を問わず、この前の戦争で、誰が儲けようとしたのか、儲けたのか、という事をあからさまにしてほしいものである。
昭和館の次回の特別企画は「手塚治虫の漫画の原点・戦争体験と描かれた戦争(3/14〜5/6)」とのこと。ヒョウタンツギのファンは必見。
2/22
しょうけい館(入場無料)
翌々日、戦争つながりで昭和館の近くにある「しょうけい館」を訪問。
ここは戦傷病者資料館であり、展示もていねいで分かりやすかったのであるが、昭和館と同じ理由で掲載しなかった。
しかし本当に、国籍を問わず、この前の戦争で、誰が儲けようとしたのか、儲けたのか、という事をあからさまにしてほしいものである。 誰も一銭も儲からないのなら、世の中から戦争は激減するはずだから。オモテの理由より、ウラの理由で「戦争」の原因に迫って欲しい。
しょうけい館の1Fには水木しげる氏の戦争体験の原画や絵巻が展示してある。ぬりかべファンは必見。
表参道ヒルズ(港区)
ここは中途半端に良いゆえに困った。外観のガラス張りはともかく、内部の回廊式で中央部に幅広い階段を配した設計は、素晴らしいといって良いと思う。階段は先端に行くほど細くなっていて、遠近法の錯視現象を応用して奥行きが深く見えるように造られていた。パノラマ島綺譚をさえ想起させた、と言っては褒めすぎか。しかし現代の栄螺堂(さざえどう)と言ってもさしつかえあるまい。
テナントビルとかショッピングセンターという部類の施設としては好感の持てる建築なのであるが、総店舗数93店舗の中で、カタカナあるいは横文字以外の、つまり日本語の名前の店舗は「やさい家めい」 「表参道茶寮」 「はせがわ酒店」の3店舗のみである。
建物内を徘徊して感じた事は「日本人がイメージした欧米文化的商店」の集合体ということである。どういう類の妖術に操られているのかは知らないが、まー、そういうのが好きな人には楽しい施設かもしれない。
子供の頃(1963年、東京オリンピックの1年前)に「マタンゴ」という映画を見た。これは今思えば円谷プロ制作の秀逸なホラー特撮映画であったね。ヨットで航海していた数人の男女のグループが嵐に見舞われ、絶海の孤島に漂着する。その島には食糧になるものはマタンゴという毒キノコしかない。空腹に耐えかねてそのキノコを口にしてしまうと、自身が徐々にマタンゴとなってしまうという怪奇映画であった(この映画のオチは秀逸。40年以上たった今でも覚えているもん)。
表参道ヒルズの回廊内店舗群の前を通り過ぎながら、ふと、おれはいつまでマタンゴを食わないですむのだろうかと思った。
3/2
国立博物館
「今週の東京」を更新できないでいることが何だかプレッシャーのようになってきたので、とりあえず先日行った国立博物館に向かう。先日行ったときに時間が無くて見逃した「東洋館・アジアギャラリー」を見学したかったのだ。
金曜日は夜8時まで開館しているはずなので、5時半頃に到着するように家を出る。
ところが正門前まで言ってみるとチケット売り場は真っ暗で、あまつさえロープが張ってあって、進入禁止のような状態になっている。カッとしてロープをまたいで窓口付近まで行くと、防犯のつもりなのか、センサーライトが点き、わが短身肥躯を照らしやがった。
その灯りで開館時間を確認すると、「9:30-20:00」と明記してある。どうなっておるのだ。思わずハンガーストライキに入ろうとしたが、あまり効果的な抗議方法ではないと気付き、スゴスゴと家路をたどった。
上野駅に程近い国立西洋美術館の前あたりまで戻ったとき、ムカッ腹が再燃し、「本来ならば開館時間であるのに閉館している国立博物館」の証拠写真を撮ろうと、また同じ道を引き返す(このあたりのしつこさが他人に嫌われる理由の一端であろう)。
再度ロープをまたぎチケット売り場前に行き、入場時間の掲示を確認する。開館時間の掲示板の写真を撮り、時間表示の上の小さな文字を読むと
「4月-12月の特別展開催中の金曜日」
と書いてあった。つまり基本的には一年中午後5時閉館なのであった。国立科学博物館が毎週金曜日は8時まで開館しているので、てっきり国立博物館も同様であると勘違いしていたのだった。
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う〜〜〜〜〜〜〜む。何をやってもうまく行かない。否、当然のことが実行できない。さすが「人生一生スランプ」である。どわはっはっはっは。まいったか。と言いながら、これからもさらにグダグダ人生が続いていくのかと思うと暗然とした気持ちになる。やっぱりおれにもマタンゴをくれ。
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