6/4
 新宿

サッカー、関係ない人々


 テレビはほとんどファッショ的といえるほどサッカーの世界大会のニュース一色である。

 サッカーファン並びに、にわかサッカーファンの諸君には申し訳ないが、おれはサッカーに関してはまったく興味が無い。ナカタというのが二人いると聞いたので、サッカー通に
「どちらがダイマルでどちらがラケットなのだ?」
と尋ねたら
「そーうーんじゃないのっ(怒)」
というお答えであった。カウスでもボタンでもなく、ましてや晴乃チック・タックでもなくベンとマイクのシャープ兄弟でもないらしい。

 これでは興味の持ちようが無い。

 今日6月4日は日本チームの緒戦があるとかで、全マスコミあおりまくり大会であった。テレビ番組表を見ると中継は夜6時からということで、その時間には新宿の「赤レンガ」という飲み屋へ行って、音楽と酒という事になった。




 ビールを飲みながら想った。もし今日が「地球最期の日」だとしても、きっと同じような行動をとるだろう(地球最期の日に飲み屋が営業しているとは思えないけど)。読みかけのミステリーを読み終わらせて、3〜4人の友人に短い電話をかけ、それからお気に入りの飲み屋へ行き馴染みのスタッフに声をかけ、ビールかバーボンを注文し好みの音楽を聴く。

 顔は見たことがあるが、一言も会話を交わした事の無い店の常連客とやはり一言も会話を交わさず、ちょっと微笑みあう。そしてしずかにその「瞬間」を迎える……


 そんな安らかな空想のきっかけをもたらしてくれたサッカー大会には、やはり感謝をするべきかもしれない。


*               *               *


 などと、おれらしくない文章で今回の「今週の東京」を締めくくると想ったら大間違いである。

 サッカーどころじゃない! この前のK−1! ボブ・サップ! ギャハハ!! こりゃー21世紀のアブドーラ・ザ・ブッチャーの出現かもしれませんぜ。何でも7月14日のボブ・サップVS中迫の再戦には、レフェリーに石井館長を起用するというのだから、まったくもう昭和新日のノリではないか。

 「アントニオ猪木スピリット」というものが、一番継承されるべき新日本プロレスに伝わらないで別ジャンルで花開いてしまっている。、いや別ジャンルというよりK−1も広義な意味でのプロレスの一部であったのかもしれないな。

 とにかく!! ゼロワンでは小川がブローディみたいな奴にチェーンで絞首刑になっているらしいし、長州は猪木批判をして新日をやめちゃうし(しかし、今頃になって『人間的に欠落しているものがある』と言ってもねえ…。だから面白いんじゃないか)ディファ有明に行って来たジャパニーズ・タカハシの報告によると、NOAHの森嶋は「気持ち悪くデカい(誉め言葉)モンスター・コギャル」らしいし、大森は「パワフル・バカボン」もしくは「不条理バカ大王」あるいは「第2のジョニー“どうしてレスラーになったのか? これからどういうレスラー人生を歩むつもりなのか? 全然分からん”スミス」の新キャラを炸裂させているらしいし、こちとらの脳はすでにクルミ大となっているので、世界サッカー大会に目を向けるような余裕は無いのである。



6/10  水道橋 後楽園ホール


 昨日の日本VSロシアのサッカーの試合は視聴率66パーセントを超えたそうである。
「三菱ダイヤモンド・サッカー」の頃からの真のサッカーファンならびに、マスコミに煽られ、にわかサッカーファンになった皆様、すまん、おれはサッカーに興味が無い。エンタツ・アチャコは出ないんだろ? Wけんじ、若井はんじ・けんじ、ケリー、カービー、リトル・ジョン、アルファルファ、スパンキー、バッキートも関係ないんだろ?

 それでは興味の持ちようが無いじゃないか。

 もし「ワールド・タコ踊り・カップ」が開催され、日本代表に復活した横山ノックが世界のタコ踊りダンサーと覇を競うのなら、おれは「クレクレタコラ」のワンポイント・マーク入りの真っ赤なシャツに身を包みウデに吸盤のペイントをして声帯が土下座して許してくれとナキをいれるまで応援しまくる決意なんだけどな。

 というわけで、日本VSロシア戦の時間にはプロレス見物(バトラーツ)に行ってきた。


  
[後楽園ホールにて]     

 観客の数は五分の入りというところだろうか。世間の情態を考えに入れれば、まずまずというところであろう。いや、それどころか殆ど戒厳令下のような時間帯に、これだけの「サッカー関係ない人々」を集めたのは、充分、健闘したと言えるかも知れない。

 ただし「再出発興行」なのに、目新しいものが感じられなかったことが気になる。もう「バチバチ」だけで興行を続けていくのは、ちょっとキツいんじゃないかな。今はやりの「スポーツとエンターテイメント」を区別した考え方ではないのには好感が持てるが、それだったら「第一試合『石川雄規のプロレス百人組み手』というような企画で「燃える情念」が分かりやすく伝わるようにしてほしいものである。





6/14

サッカー、関係ない人々3


 
すまん、サッカーに興味がない。
 サッカーだったら、まだカバティの方に惹かれるものがある。
 
諸君!「カバティ」を知っておるか?


 
サッカーと鬼ごっこを足したようなゲームであるが、詳しくは、各自調査の事このゲームの特異な点は()
の陣に攻め込んでいく場合「カバティ」 と連呼し続けることがルールで決まっているところにある

 つまり試合中には カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ!カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! カバティ! 


(以下、心ならずも略)」という選手の声がグラウンド内に響き渡るのである。

 
このようなゲームがつまらないはずがなかろう。ルールを若干改正して、国際試合の場合には、各国ごとに、その国を一言で表す単語を叫ぶ事にしても、盛り上がると思う。たとえば日本―「カラオケ」、韓国―「キムチ」、ネパール―「イエティ」等である。アメリカだったら、さしずめ「ケネディ」かな。いや「CIA」か?いやいや「暗殺」か?とするとフランスは「エッフェル塔」ではなく「植民地」「南太平洋」「核実験」

    「本国でやれ」

のどれかだろう。

 
―――ま、ま、こういう事を書いてるとキリがないからやめるけど 「カバティ」という語感には、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラの「ホドリゴ」と同じように、何度聞いても飽きない響きがある。



*               *               *



 「語りと音楽の世界」

2002年6月23日
 パートT 13時30分開演
 パートU 19時00分開演
   
(注 永山の出演はパートU)

 各公演 ¥30000
 東京オペラシティ

 
主催 国際芸術連盟
 チケット前売り
     JILAチケットセンター
      03−3356−4140





6/18

     サッカー、関係ない人々4


  ナガヤマの公園が迫ってきたので再告知しておく。

 「語りと音楽の世界」
6月23日 パート1 13:00開演   パート2 19:00開演 (ナガヤマの出演はパート2のみ) 各公演¥3000
 東京オペラシティ  主催 国際芸術連盟 チケット前売り JILAチケットセンター 03−3356−4140




 ?


 んで、前回の続きの「ホドリゴ」問題である。
 皆さん!初代PRIDEヘビー級王者アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラの弟の名を知っていますか?

   アントニオ“ホジェリオ”ノゲイラ

というのだ。

 兄ホドリゴ、弟ホジェリオ。ホドリゴ・ホジェリオ。口の中で100回繰り返しても飽きない、心安くなる語感である。
 彼らの母親は 「ホドリゴ! ホジェリオ! 早く起きないと学校に遅れるわよー! まったくもー!!」 などと叫びながら子育てをしたのだろう。おそらく、平和な仲の良い家族なのだろう。なにしろ 「ホドリゴ・ホジェリオ」 だもんなー。

 あなたが、もし通勤ラッシュ時の鉄道の駅構内で、背後から何者かに突き飛ばされた時 「ホドリゴ・ホジェリオ・ホドリゴ・ホジェリオ・ホドリゴ・ホジェリオ!!」 とワメいてみれば、必ずや乱闘騒ぎを避けられるであろう。つまり

「ホドリゴ・ホジェリオ」 は平和・癒しのマントラ
(真言)なのである。

 
ということは、いろいろな事にこのマントラを当てはめてみれば、世の争い事は激減するはずである。

 例の 「パンダ石」 だって 「ホドリゴ・ホジェリオ石」 にすれば、腹も立たぬ。まったく興味の湧かない 「世界サッカー大会」 も 「ワールド・ホドリゴ・ホジェリオ・カップ にしてくれるのなら、何を競うのか想像がつかないが、関心を持つかも知れぬ

 
こうなれば森羅万象すべて
「ホドリゴ・ホジェリオ」になるべきなのだ。
 
きょう12日はホドリゴvsホジェリオの試合がホドリゴのホジェリオで行なわれ、熱狂的なホドリゴがホジェリオしホドリゴ・ホジェリオには目をホドリゴるばかりである。第二次ホジェリオにもこのようなホドリゴがホジェリオし悲惨なホドリゴとなった事はホジェリオに銘記すべきである。いったいホドリゴの国民レベルはホジェリオなのかと疑念をホドリゴする。諦観をホドリゴせざるをホジェリオのはホドリゴがホジェリオし、そのホドリゴにホジェリオされてホドリゴがホジェリオなのは、ホドリゴと言ってしまってもホジェリオである

 
・・・・・な。何を言ってるのか判らないけど、平和だろ。よかったよかった。


   

パンダ歩道
ホドリゴ・ホジェリオ歩道
パンダ自転車
ホドリゴ・ホジェリオ自転車
パンダ青年
ホドリゴ・ホジェリオ
青年
パンダ看板
ホドリゴ・ホジェリオ
看板

パンダ海岸
ホドリゴ・ホジェリオ海岸
Panda pedestrian crossing?
Rodrigo Rogerio crossing
Panda bicycle?
Rodrigo Rogerio bicycle
Panda young man?
Rodrigo Rogerio young nan
Panda sign?
Rodrigo Rogerio sign
Panda seashore?
Rodrigo Rogerio seashore




6
/30
  蒲田

  サッカー、関係ない人々5

 んあ〜、更新が遅れてすまない。世間がすっかりサッカー大会一色なので、呆れかえってミステリーに埋没してたのよ(島田荘司の御手洗潔シリーズ 『異邦の騎士』 『アトポス』 『龍臥亭事件』 の3連発はキいたよ )

 この間のご報告。
 21日に怪人ハッスル・キタムラが 「いやー、すっかりにわかサッカーファンになっちゃいましたよ」 とバレエのトゥール・アン・レールで100回転ぐらいしながら興奮気味に語るので、何事かと聞いてみると、「東京駅を歩いていたら『アーセナルのベンゲル』に出会い、サインをしてもらった」 そうである。「アーセナル」「ベンゲル」ともに、おれには何の事か判らない。

 判らないが、とりあえず対抗して1971年頃のミル・マスカラスのサインも掲示しておく。マスカラスが、まだ 「仮面貴族」・「千の顔を持つ男」ではなく 「悪魔仮面」 というニックネームの時代のサインである。
 ついでにおれの書いたベッカムのサインも付録として載せておく。これを拡大してTシャツにプリントすれば、今年の夏、確実にあなたは間抜け扱いされる。



マスカラスのサイン
「ベンゲル」のサイン



 ・・・・・「ベッカム」? 嗚呼! マスコミとは恐ろしいものだ。まったく興味のないおれでさえ、いつのまにか脳に外国人サッカー選手の名前が擦り込まれている・・・・・
 こうなりゃー次の大会はドイツだそうだから (これも擦り込まれた) 、今から浅草キッドの玉袋筋太郎を猛特訓させて、エース・ストライカーに仕立て上げ、ドイツの婦女子に 「キャー! タマブクロー!! 」 と叫ばせようではないか。

 22日には蒲田のエビス亭で「From the East & West 」 というファッションショーが催され、ガーナ人カナダ人アメリカ人日本人入り乱れての、盛況であった。




 23日はわれらがラッセル・ナガヤマの 「語りと音楽の世界」 というイベントがあり、ナガヤマの朗読は会場を感動のウズに巻き込み、聴衆の涙は止まる事を知らず、会場の床から2cmも溜まった (G・馬場の米国修行時代のサンマルチノとゴリラ・モンスーンとの地下室での合同練習で、汗が床に2インチ溜まった逸話を彷彿とさせるものがあった)。写真撮影が禁止されていたので、ここに掲載できないのは残念である。

 そして今日30日は、前々から楽しみにしていた鬼界浩巳事務所の 「だまされてボルシチ」 という芝居を見物に行ってきた。
 この劇団は 「スターウォーズ」 のビデオが500円で借りられる時代に、演劇はどうあれば良いのか、ということを深ーく考えていて、いつも楽しませてくれるのである。
 それと、ただの偶然だが、この日の芝居の主役、
鬼界浩巳さんの役名が 「ミタライ」 だったことに吃驚。 どうやら、このサッカー大会の期間は、おれにっとては御手洗で始まり、ミタライで終わったようである。

 







7/9


 あん?このホームページがヤフーで検索できるようになっておるぞ。どうなっておるのだ。

 たしかヤフーって、こちらから登録を申請しても、審査がきびしくて「合格」するのは10のうち一つか二つだっていうハナシを聞いていたんだけど。だからおれは宗教上の理由から ( 面倒くさい事はやらない教 )登録申請さえしていなかったんだけどな。
 まー、これは喜ぶべき事なんだろうな。切望してもなかなか載せてもらえない、天下のYahoo! 様にわれわれのバカ・ホームページが無努力で登録されていたんだから。

 でもしかし、レスラーでいえば、ヒンズー・スクワットがやっと150回くらい出来るようになっただけの練習生が、いきなりWWEのリングに引っ張り揚げられたような、ヤバヤバ感もあるなあ。かくなるうえは、まなじりを決して、よりいっそう 「いいかげん」 に 「生半可」 に 「ダラダラ」 とやる所存である。

 この際、反省の弁を述べておく。
 「今週の東京」 は1〜3週間に1回くらいは更新しているのだが、肝心の東京観光案内の項目が、まったく増えていない。これはもちろん私、ヤマザキの無能さゆえである。しかしジタバタしていることはしている。その証拠として、ここで 「祝! ヤフー登録記念予告編特集」 を掲載しておく。本編をなるべく早くアップするつもりではいるので (100年以内 )、養命酒でも飲みながら気長に待っていてくれ。
 ・・・・・・ぜんぜん反省してないじゃあないか。

 




Preview

東京駅篇 「ホワット ア ストレンジ ステーション ( 仮題 ) 」
Tokyo Railroad Station

新宿その他篇 「摩天楼天国 ( 仮題 ) 」
Sinjuku

湯島・根津篇 「暗闇坂の罪作りの家 ( 仮題 ) 」
Yushima/nezu

伊豆大島篇 「やらせオフ会・流されて ( 仮題 ) 」
Izu Ohshima




It will be introduced to the public soon!!











今週の東京 WEEKLY TOKYO
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