11/8 東京海洋大学・水産資料館 (港区)
ヤマザキ報告 ( 天使のはらわたリポート・写真)
 

●東京海洋大学
    水産資料館

開館時間:
月ー金曜日 9:45-16:00 (入館は15:30まで)

閉館日
土・日曜 毎月第2・第4木曜 
祝日年末年始(12月28日-1月4日)
 


      わが愛しき死体たち


魚釣を趣味とする人が時折口にする言葉に「釣った魚は食ってやらなくちゃいけない」というのがある。魚の生命を無駄死ににしないために、犠牲になってくれた魚に謝意を表して出る発言だと思う。 確かにその通りだとは思うのだが、いつもある疑問が込み上げてくる。

仮にその釣師の娘が宇宙人にさらわれて、苦心惨憺して探した挙句に娘が3枚オロシにされ残った部分がゴミ箱に投げ捨てられているのを発見するのと、死んではいるが、さらわれた時と同じ状態で埋葬されて丁重に葬られいるのを発見したときと、どちらが悲しみが深いのか。

この質問をすると、たいていの場合、釣師の顔にはニガ笑いが浮かび、ついでこいつはバカかという態度になり、だんだん、あるいは即座に疎遠になっていく。うふうふうふ。 
(『労せずして友人を失う法』 ショーグン・ヤマザキ著)

人間とは(もちろんおれを含めて)魚や動物や植物などを無慈悲に食い漁り、その上でまだ極楽往生を願うという、強欲な生き物ではありますね。



 首都高速に乗って羽田から銀座方面に向かうと、芝浦の手前あたりで左下に陸揚げされた帆船が見える。
この船は海洋大学(旧水産大学)の南端に展示されている、かつて練習船であった雲鷹(うんよう)丸である。



●東京海洋大学(品川キャンパス) 水産資料館
 開館時間 月ー金曜日 9:45-16:00 (入館は15:30まで)
 休館日 土・日曜 毎月第2・第4木曜  祝日年末年始(12月28日-1月4日)


  東京海洋大学(旧水産大学)入り口   キャンパス内   水産資料館

 水産大学内には「水産資料館」があり、一般にも公開されている。
 水産資料館で特筆すべきことは、何と言っても見学者の少なさである。大学内にある施設のため、一般人が足を踏み入れる機会が少ないためと思われるが、人の気配の無い館内を見学していると標本たちに取り囲まれたような気がしてくる。


基本的に海に関する動物の剥製の展示がメインである。


   
















       






勇気のある方は写真をクリックしてください。拡大画面が出ます。


 1時間30分ほどの見学時間に館内で見学をしていたのはおれ一人であった。かつて生きていた者達は、ある意味では雄弁にメッセージを送っているように感じたが、それを解読するにはおれの脳では350年くらいかかると思われるのだった。

 帰り際、一人の青年が入館してきたが、おれが彼の後ろを通り過ぎようとする瞬間、幽霊でも出たかのようにビクッと体を硬直させた。おれは笑いをこらえて退館した。



この項おわり











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