2006



  6/18 深川 芭蕉記念館分館・芭蕉庵史跡展望庭園 (江東区)
ヤマザキ報告 ( 奥の行き止まり道・写真)

芭蕉記念館分館・芭蕉庵史跡展望庭園

都営大江戸線
 清澄白河 A1出口より
    徒歩10分

        動く銅像

 安手の推理小説のような題名になってしまったが、この銅像は本当に動くのである。夕方5時を過ぎた頃に隅田川の方に向くように右方向に90°くらい回るのである。






 だからどうしたといわれても困るが、目的の芭蕉記念館が撮影禁止だったので、これでカンベンしてくれ。

  
江東区 芭蕉記念館 チケット売り場には撮影禁止の表示が無く、展示室に一歩入った所にこの詐欺表示。

 今までにもさんざん言ったことだから、書くのもいやになってしまっているが、このような行為は文化に対する冒涜である。悲しい事ではあるが、日本人の文化的後進性を如実に示すものであろう。

 言っちゃー悪いけど、この程度の施設に「ファティマの第三の予言」に匹敵する資料が展示されているとは思えぬ。芭蕉庵に有ったと推定される、石のカエルの置物を撮影禁止にする根拠がどうしても判らない。すでにこのHPで、何度も何度も何度も書いたが、何を恐れているのだ? 文化の発展を何故に阻害したいのか? 内部に正義を主張する文芸員はどうして現れないのか? この国は社会帝国主義国家か???

 くそ、負けてたまるか、何回でも書いておく。

 国立博物館でさえ、撮影禁止ではない。当たり前の事である。文化の啓蒙が主たる目的なのであるから、写真撮影を奨励しても可笑しくはないのだ。以前にも書いたが、外国で言えば、おれが実際に行った大英博物館、パリのオルセー美術館、ニューヨーク近代美術館、すべて写真撮影可である。
(当然ルーブルもね!)

 じつは前回のシオサイトが中途半端なダイナマイト四国ネタで終わらせてしまったのも、シオサイト内にある鉄道博物館が撮影禁止だったり、広場にある「カメ噴水」を撮影していたら、超有名な広告代理店「D」の警備員に嫌がらせ受けたからである
(もちろん徹底粉砕しました。ただしケチがついたような気分になり、書く気が無くなった)

 ここで宣言しておく。7月7日からの日本テレビ敷地内における岡本太郎の「明日の神話」の壁画が、岡本太郎の遺志を汲んで、写真撮影可だった場合には、鬼の首を取ったように居丈高になる。そして不可だった場合には、「絶望の淵から」の一文を残して、12時間のハンガー・ストライキに入る。


    

 気分を取り直して、芭蕉。 諸君、芭蕉を見た事があるか。大俳人の松尾芭蕉のことではない、号の元になった植物の芭蕉である。↑の写真が芭蕉である。 何と「侘び・寂び」とかけ離れたトロピカルな植物であろう。 江戸の中心地から川向こうの片田舎の深川に引っ越してきた松尾芭蕉は、結構ファンキーな人柄だったのかもしれない。最晩年の「軽み」の境地を、すでに内包していたのだろうか。

           
                    芭蕉庵図


 芭蕉像の下の隅田川テラスからは、清洲橋の眺めが美しい。

 
 『失われた楽園を求めてシリーズ / 隅田川テラス』








 (この項つづく)

           

6/25

 隅田川テラスの芭蕉像とは別に、徒歩で15分ほど歩いた海辺橋のたもとにも芭蕉像が鎮座している。芭蕉の門人にしてパトロンの杉山杉風の別荘であった採茶
(さいと)庵から、「おくのほそ道」の旅に出立する時の芭蕉である。



『失われた楽園を求めてシリーズ / 深川 採茶庵跡』












月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。


(この項おわり)








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