1/1 江戸城址 北の丸公園・清水門 |
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ヤマザキ報告 |
( 新年早々わけ分からん ・写真) |
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吹雪の北の丸公園 清水門 |
私はあなたを破滅させて祝います。
もう去年になったが、2004年の1発目に書いたとおり、ずーっとわけわかんないまんま一年が過ぎた。
さっき年が明けて、今は元旦の午前2時過ぎである。新しい年を迎えるどころか、溜まりに溜まった去年分の英語ページの英訳もどきを、今頃になってやっている。しかしこれがぜんぜん進まない。当然のごとくおれには翻訳をするようなインテリジェンスは無いから、翻訳ソフトを使って作業をしているのだが、これが使い物にならんことこの上ない。
たとえば「明けましておめでとうございます」と書き込んで、翻訳ボタンをクリックすると“I
congratulate you breaking.”と出る。何だか嫌な予感がして、それを日本語に再翻訳してみると、「私は壊れてあなたを祝います。」などとぬかしやがる。どうなっておるのだ。
呆れかえりつつ、英訳→日本語に再翻訳→再英訳を繰り返したところ以下のようになった。
明けましておめでとうございます
↓
I congratulate you breaking.
↓
私は壊れてあなたを祝います。
↓
I break and celebrate you.
↓
私はあなたを壊し祝います。
↓
I destroy and congratulate you.
↓
私は、あなたを滅ぼして、祝います。
↓
I destroy, and congratulate you.
↓
私は破壊します、またあなたを祝います。
↓
I ruin and celebrate you.
↓
私はあなたを破滅させて祝います。
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ううううう。頭痛てー。こうしてまた訳わかんない年が続いて行くのであろう。
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1/14 日本武道館 館内 |
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ヤマザキ報告 |
( 肉体アドリブ・セッション芸術は死なず ・写真) |
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日本武道館
東京メトロ
東西線/半蔵門線/ 都営新宿線 九段下駅
2番出口より徒歩5分。 |
それでも1番強えーのはプロレスなんだよっ
割りきれない気持ちのまま、こちらの承諾も得ず時は勝手に05年になってしまっていた。
去年を引きずりながらウダウダしていたら、ジャパニーズ・タカハシがNOAH(ノア)の武道館大会のチケットを取ってきてくれた。
というわけで、8日には10日ほど前に年賀写真の撮影をしたばかりの、北の丸公園の武道館へ出向いて、プロレス見物。
この日の私的MVPは高岩。第6試合の金丸vs高岩のGHCジュニア・ヘビー級タイトル・マッチはスポット参戦なのに大サービス。餅つきボムで目が醒めた。大会場向きの大技合戦プロレスだったが、この試合が終わった時「ああ、年が明けたな」と思った。
最高試合賞はメインの小橋vs鈴木戦。序盤・中盤に分りやすい関節技を多用した方が、ファイトの裾野が広がる事を再確認。この試合以外でも、天龍も三沢も貧乏席(三階最上段)まで届く素晴らしい光を放っていた。この日のNOAH興行には大満足。
昨今、いわゆる格闘技戦にプロレスラーが出場して、あっけなくやられてしまう事が続いている。そのせいか新日本プロレスの中邑真輔は「一番強いのはプロレス」ではなく「一番凄ぇのは」と言い換えた発言をしている。しかし私は敢えて言いたい
「一番強いのはプロレスラー」
であると。
純粋に格闘技出身の選手はさー、プロレスみたいな事毎日やってると、痛くてやんなっちゃうんだって。いわゆるバーリトゥーダーがプロレスなんてチョロいもんだと思って転向する場合、大抵、挫折する。つまりは「受身」(相手の技を受けること。業界用語でバンプ)の問題なんだけどね。
「全治一生」の長州力の首は、スタン・ハンセンが、これでもかと叩きこんで来るウエスタンラリアットを、毎日毎日受けつづけた末の名誉の負傷である。避ければ避けられる技を、敢えて受けきる意地とサービス精神と忍耐力と勇気が総合挌闘家にあるのか。
ザ・グレート・サスケなんかさー、コーナーポストから場外へトペ・コンヒーロ(ボディ・アタックの一種。1回転して相手を押し倒す技)やって、相手が受けきれないで頭から床に落っこちて、頭蓋骨にヒビが入ってもリングに戻ってきて、試合の続きやってんだぜー。こーゆー事がヒョードルに出来んのか?たしか練習で指を骨折したからという理由で、ミルコとの試合を延期したことあったよな。
そう考えてみると、単に体力や技術だけでなく、総合力で「強い」のはプロレスラーであると言わざるを得ない。まー、ジャンルが違うのだから、映写技師と気象予報士のどちらが土星人に近いかと言っているようなもんなんだが。
えーと、なに言ってんだか分らなくなってきたけど、とにかくノアは素晴らしい! 問題は新日本プロレスだよなー。このまんまじゃダメだと言い続けて10年以上たっちゃたもんなあ。
というわけで、これからの新日をどうすれば良いかを考えてみました。
これはもう単純にアメリカのWWEの反対をやれば良い。すなわちWWEがやっている「(台本があると)カミングアウト」した「ショーアップした明るいプロレス」をやらずに「虚実皮膜」の「ケンカ腰の陰惨なプロレス」+「猪木の狂気」を興行の軸とする事が新日の進むべき道なのではないか。
評判の悪かった1・4新日を例にとる。なんちゃってバーリトゥードはもうやめ。せっかく長州力も出場しているのだから、アントニオ猪木と同じリングに上げ
猪木「コノヤロー、お前、良く恥ずかしくなく戻って来れたな!」
長州「なーにが言いたいんだ!コラァ!!」
で始まり、問答の末、長州いきなり猪木のアゴにラリアット。もんどりうってひっくり返る猪木。猪木は口から泡を吹く特技と、舌を出しながらの失神の二大合わせ技で(俗称ベロ・アブク)、観客の注目を一身に集める。攻撃した自分よりやられた方が注目を浴びるという、いつもながらの理不尽さに長州は怒りのストンピングの嵐。
そこに猪木を助けるべく乱入して来たのは前田日明。そっと長州の背後に忍び寄り、回し蹴りで顔面蹴撃。右目眼窩底を骨折し、お岩さんのような顔でうずくまる長州。前田は「誰が一番弱いのか決めたらいいんや!」と叫びながら、あろうことか猪木にまで襲いかかろうとする。
猪木に馬乗りになってマウント・パンチをお見舞いしようとする前田に、いつの間にか安生が立ちはだかっている。有無を言わせず前田の目を狙った安生の顔面パンチが炸裂する。ただし安生は後日、家族の前で制裁を加えられる。
突然リング下からシリル・アビディが這い出てきて、恐怖に憑かれた顔で出口に向け一直線に走る。間髪をいれずボビー・オロゴンが追いすがる。しかしボビーは追いかけているのではなく、やはり逃げているのであった。なぜなら、後ろからは札束を振りかざしながらS道会館の石井館長と、ナニワの商人のように腰を屈め揉み手をしながら「視聴率っ視聴率っ!」と叫ぶ谷川Pが小走りで続く。さらにその後ろからは検察の役人と国税庁職員200名が続き、会場内は大混乱に陥る。
客席でも観客同士のケンカが始まり二人の老人が首を絞め合っている。よく見ると円丈と円楽だ。喧嘩の原因はプロレスではないらしい。2階席からは安田が大笑いしながら、1tほどもある今までの外れ馬券を紙吹雪のように撒き散らす。
リング上に目を戻すと猪木が緊急臨時株主総会を開いていて「馬鹿になれ!! おれが永久電気I.W.G.P.(イツマデモ・ワタシガ・ガメツイ・パトロン)チャンピオン、ダーッ!!!と雄叫びを上げている。もはや何を言ってるのか常人には理解できない。
いつの間にかリングに戻って来た石井館長と、生涯トレーニングをしないプロレスラー大仁田厚が、猪木を誘い肩を組んで「♪他人の事なんか知った事じゃないブギ by人非人トリオ」を唄いながらラインダンスを踊る。羽の生えたゾウが宙を舞い、足が車輪のニシキヘビが疾走し、受験勉強中のタランチュラが這いずり回る。極限のバカ宴会。いや馬鹿以上の狂気が支配する会場。
そのとき天上からアンダーテイカーばりの雷鳴が轟き、ジャイアント馬場の霊が降臨する。静まりかえる館内。一体何が起こるのかと固唾を飲む観客。と、馬場の幽体は「ポウッ」と一言。4万6千人の大観衆は、なつかしや「ハラホレヒレホロ」の全員ズッコケ(死傷者300人)。
ああー、おれに新日の台本書きやらせてくれればな〜(夢)。歩合給でいいから。
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日本の宝「絶対王者」小橋健太 |
この項、次回の「曙再生計画(仮称)」につづく
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1/23 両国 国技館前
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カブキくんのいる風景 [初場所開催中の両国国技館前] |
落日の曙は再び昇るか
曙の評判が芳しくない。力士を安直にキックボクサーに仕立て上げようと、スカウトした主催者に問題があるのだが(←すごくしつこい)、6戦して全敗なのだから致し方ない。
でも、おれとしては曙の「ノックアウトされ芸」とでもいうべきパフォーマンスを堪能させてもらった感がある。一昨年の大晦日のサップ戦のダウンシ−ンは曙にしか出来ないよね(1992年の武道館におけるU.W.F.インターの高田vs北尾戦での、ハイキックが頭部に当たり、巨象が崩れ落ちるようにダウンした北尾を彷彿とさせた)。
しかし、このまま負け役の客寄せパンダを、ずっとやっていくわけにもいくまい。だからといって、みすみすワイキキの化石にしてしまうのは惜しい。そこで曙の再起案を考えてみた。
いきなり結論。
曙よ「新日本相撲協会」を設立せよ。そして相撲を原点に回帰させよ!
どういう事かというと、パンチ・キック・肘打ち・膝蹴り・チョップ等アリのルールでの相撲大会を主催し自ら出場せよということである。頓狂な事を言っているのではない。
相撲最古の記録として、知っている人は多いと思うが、垂仁天皇7年(360年頃)の、野見宿禰(のみのすくね)vs当麻蹴速(たいまのけはや)の試合で、野見宿禰が当麻蹴速を蹴り殺して(!) 勝ったとの記録が残っている。
「蹴速」という現代であったら“クイック・キック・リー”に匹敵する名を名乗った当麻蹴速が、逆にアバラ骨を折られて死んでしまったのだから、さぞ無念であったろう。
本来相撲とはこのような格闘技であった。つまり十数年前に新日本プロレス出身の若手レスラーたちが起こした、原点に帰れ運動 (『ガス燈時代の戦いの復権』」『古代パンクラチオンの復活』等)の相撲版をやれと言っているのだ。
ルールは基本的には現在の大相撲と同じだが、前記のように立ち技バーリトゥードのようなものにして、優勝決定戦の時の土俵下は有刺鉄線・電流・地雷・爆破マッチの仕掛けを設置する。このことによって「円の外に出たら負け」という意味不明の、格闘技にあるまじきルール上の欠陥も解決できる(ピラニア・マッチでも可)。
問題点は、百出するだろうけど、相撲界からK−1に転進して打撃系トレーニングはしたが、ダイエット成果の出ない曙を活かすのは、基本的にはこの道が最適であると思われる。
出来れば土俵の上に立ったら、「笑ったら負け」というルールも作って、仕切りの際の「白目の官軍鼓笛隊員がうなるピ〜ヒャラピ〜〜〜〜〜」などという笑わせ技で、トーナメントを勝ち上がって行く小兵力士の姿も見たいものだ(ジョー・サンならやりそう)。
優勝決定戦で、そのたぐいの技で思わず笑ってしまい、闘わずして負け、笑いながら悔し泣きする曙の表情が頭に浮かんで離れなくなってしまった。どうしてくれる。
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JR両国駅前にある力士像の台座にはめ込まれた曙の手形レリーフ |
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