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 あー、いつもクリックしてくれている諸君、すまない。ただいま本編の 「池之端篇 『無縁坂の罪作りの家』 」を編集中である。よって、「今週の東京」まで手が回らない。いま少しの間、待たれよ。


 
9/1 箱根山

             ジャパニーズ タカハシ 報告
 

 ついに山の手唯一の山、箱根山登頂! (44.6m)

 東京23区内では一番高く、日本では2番目 (?) に低い山箱根山を紹介しよう。
 まず、23区内に山があると言う事で、以前から気にはなっていたのだが、ついにこの日が来たのだ。
 日本一日焼けが嫌いなこの私が、炎天下の下、日焼け止めも塗らず、なおかつ自転車で池袋よりの取材である。さらにこの日は K1−vs プライドDynamite!放送中にもかかわらず、箱根山へ行ったのである。だからと言って 「自分で自分をほめてあげたい!」 とは脳がスーパーボールと化しても思うことは無いのである。


 場所はJR新大久保駅より徒歩10分位のところにある、戸山公園の中にあるのだ。この公園自体が四季おりおりの花が咲くらしく、それを楽しみにするのも良いだろう。園内を歩くと10分位のところに、箱根山登山口のかんばんを発見。このまま自転車でも頂上につけるのではないか?と言う不安もここで無くなり 「さあ、のぼるか!」 と思った矢先、新大久保のこんな人影の無いところにマイ・サイクルを置いたら盗まれるんじゃないか?とそっちの方が不安になってきた。
 
 登り始めて1分位すると、なんと獣道の様な道になってきて、海パンにビーサン姿で来た私はまたここで不安になるが、何と頂上の東屋の屋根が見えているのだ。そして2〜3分の登山は終わった・・・。広さにして相撲の土俵をちょっと大きくしたぐらいで、さらにそこには何となく予感もあったのだが、サッカーのイングランド代表のユニフォームを着たホームレスのおじさんが、洗濯物を干しているではないか!さらに 「何しに来たんだよ」 と言う目でこちらを見たが、こちらも伊達に生きている訳ではないんで、その冷たい視線をかわし取材を続けた。

 頂上とは言っても周囲のマンションの方があきらかに高く、手入れをしてない草木が茂り、景観は無しと思ってもらってけっこうだ。がしかし、ここの東屋には、どこの観光地でも見かける落書きが多数あり、それが私の心を躍らせた。もともと街で見かけるヒップポップ系の落書きには思考まで毛唐かぶれか! と思い、何の関心も持てない私だが、便所の落書きや暴走族のメッセージには、しばし足を止めて読みふける事もあるくらい好きなのである。今まで生きてきてダントツbPは中央線から見えた 殺人上等!! である。たぶん中学生であろう、書いたときの本人の満足感が伝わってくる、ヒジョーにナンセンスで力強い一品である。でもどうして観光地などのレジャーな場所に行ってまで、そこに着いて書きこむ言葉のbPが 殺すなのだろうか?でもそんな日本人のレジャー感が少し好きな私である。時間のゆるす限り、閲覧して欲しい。一銭にもならない言葉だが、詩人をも凌駕する言葉を見つけられるかもしれない。

 そうこうしている内に、さすがに飽きてきたので下山を始めたのだが、ここで迷ってしまった! やっぱり山なんだと痛感し、盗まれずに待っていたマイ・サイクルと対面できたのである。

 まあ、ホームレスのおっちゃんのごきげんもそこねず箱根山を制覇して来たのだが、東京のド真中にもこんな楽しい? 場所があるのかとうれしくも思った。地元の乙武君も登ったであろうこの箱根山を、数ヶ月後、このHPをみた外人バックパッカーたちが地図を片手にウロウロし、頂上での書き込み&ホームレスとの記念写真撮影を楽しんでもらえればこれ幸いである・・・。

 
 ついでにちょっと書いておくが池袋を出発の際、特殊浴場街を通るのだが、お店の方たちがみんなで大事にしているであろうノラネコの名前が 「みすず」 とつけられているのには、ちょっと笑った! きっと支配人さんが付けたのであろう。
 尚写真を一切のせていないのは、カメラを忘れたのではなく、想像力をかきたててもらわないとだれも行かないんじゃないか? という事なんで手ぬきとは思わないで欲しい。 というのはウソである・・・・ 。



 

9/13

         ラッセル ナガヤマ 報告


 
同時多発テロから一年が過ぎた。                     
                                      
 昨年の今頃は、10月の芝居公演を控え、稽古の真っ只中だった。 
                        
 昨年のあの日、ずっと家にいたのか稽古を終えて帰ってきてからか定かではないが、ニュースステーションで一報を聞いた。渡辺真理が、いつもの 淡々とした口調で表情ひとつ変えずに米国の様子を伝えていた。もしかしたら日本も、芝居公演どころではないといった状況になってしまうのではないかと、不安に思ったものだ。 

 あの自爆テロの際に、米国のジャーナリストが、「日本のカミカゼのようだ。」と言ったとか。でも、「本当にそうなのかな?」って言うのが今回のお話。    

 僕は別に右翼の人間じゃないし、政治色の強い話はしたくないので、簡単に話したい。鳥肌実くらい話が上手だったら別だけど。
 太平洋戦争の末期、敗戦の色濃い中、旧日本海軍が背水の陣で臨んだ戦術「特攻」。そのやり方も多種に及び、自爆テロの引き合いに出された、特攻では最も有名な「神風特攻隊」。また、魚雷に人間が乗り込み、敵艦に体当たりする「回天」、モーターボートに弾薬を乗せて突っ込む「震洋」、長い棒の先に爆弾をつけて海底に潜み、上陸船の船底を突き上げる「伏竜」など、自己犠牲の形は多岐にわたった。

 さて、特攻隊員たちは、どのような思いでゼロ戦に乗り込んだのか?実は、国や天皇のためにという思想はすでに消えうせ、今ここで米軍の上陸を食い止めなければ、自分の家族や恋人が危機にさらされるという思いだったという。そしてそのために自分ができることは、自己犠牲だったのだ。今、目の前にある危機を回避するために、特攻隊員たちは自ら志願し、飛び立っていった。戦争が終わり、敗戦を基地内で知った隊員のなかには、同志を失い自分だけが生き残ったことを悔やみ、自決する者もいたという 。                              

 タリバンの兵士の心中にも、国の滅亡を防ぐ為に、愛する者を守る為に戦うという意識はあったのだと思う。その点は特攻隊員と同じかもしれない。だが、民間機をハイジャックして、民間人の中に突っ込むという行為は、目前の危機を回避する行動ではない。そこが、特攻とは明らかに違う点である。
僕は、「戦争反対!」と右手を振り上げて叫ぶつもりはない。文化、習慣、宗教が違えば、ケンカが起きても仕様がないのかなと思う。だだそれが、口ゲンカで終わらないところに憤りを感じる。

 今、僕は、「回天特攻隊」を題材にした芝居の台本を書いている。今の若者は、江戸時代あたりの事は良く知っていても、戦争の時代の日本を知らなすぎるような気がする。それは日教組のせいらしいが、学校で教えてくれないなら、僕ら芝居屋が、芝居や映画で教えてやればいい。僕は単純に、特攻があった事実を知ってほしいと思っている。ただそれだけだ。

 芝居をやるにあたって、客入れの時の音楽を考えていた。往年の歌手の曲を流そうと思った。間違っても、ケミストリーの曲をかける様なことはしない。越路吹雪の歌を聞いたら凄かった。例えて言うなら、「ピカソは、写実的に描こうと思えばいくらでも描けるのに、無駄な線を省いてあのスタイルを作った。」的な歌い方なのである。聞いてみたい方は、ぜひ劇場に来て、開演前に聞いてくれ給え。

 堅苦しい話をしてしまったので、次回に機会があったならば、家の猫の「デブ猫奮闘記」や、こんな誤植があったぞとアゲアシをとってみる「発見!誤植天国」などのアットホームなネタで、ヒンシュクを買ってみたいと思う。





9/16


 ああー、やっと次回作「暗闇坂の罪作りの家」の編集が終わった。
 あと、ラストシーンの写真を1枚撮ればアップできる。ただし晴れていなければダメなので、今のところ天候待ちといったところである。

 この間、ジャパニーズ・タカハシとラッセル・ナガヤマにピンチ・ヒッターを頼んだのだが、写真が載っていないのは、われわれの所有するデジタル・カメラが、1台のみであるというところに起因する。弱小団体の悲哀である。大日本プロレスの小鹿社長の気持ちが身に沁みてわかる。

 というわけで近日中に 「今週の東京」 も、通常営業にもどるものと思われる。期待しないで待たれよ。


 と言ってみるドリル。











今週の東京 WEEKLY TOKYO
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