上野公園 UENOーKOEN 　PARK　　　　

ティラノサウルスかく語りき
ALSO SPRACH TYRANNOSAURUS REX

●考える人　( 国立西洋美術館 )　　地図　A 　JR上野駅公園口より徒歩２分
　
　開館時間　９：３０～１７：００　　ただし金曜日のみ２０：００まで開館
　　休館日　　月曜日(祝日の場合は開館。翌火曜日休館)
　　入場料金　一般　４２０円　高・大学生１３０円　小・中学生７０円

インタビュアー	「えー本日は、国立西洋美術館を訪れています。さっそく、お話をうかがってみましょう。　こんにちは『考える人』さん！」
考える人	「・・・・・・・」
イ	「あのですね、少しだけお話をうかがいたいのですが」
考	「・・・・・・・・なぜ『あのですね』なのだ？」
イ	「え？」
考	「・・・・・・・・なぜ『あのですね』なのだ？まったく無意味な言葉ではないか。『あのー』なら英語の『well』に相当する思考が口に出るまでの時間かせぎと理解できるが、さらに助動詞の『です』を付け、あまつさえ、念入りに『ね』という感動助詞を付け加える事に何の意味があるのだ？わからん」
イ	「・・・・( 『あのですね』と言いかけて)　ぐっ・・・イ、インタビューさせてほしいのですがっ！」
考	「わからん」
イ	「『わからん』ってどうしてですかっ！」
考	「馬鹿だなー、だから考えてるんじゃないか」
イ	「もういいっ、勝手に質問するからな！」
考	「わからん」
イ	「ずーっと不思議に思っていたんだけど、あんた何で裸で考えてんの？」
考	「わからん」
イ	「それに頬杖をつく肘は右足に乗せるのが自然だろ！どうしてわざわざ疲れるポーズとってんだ？」
考	「わからん」
イ	「こっちがわからねーよ！」
考	「わからん」
イ	「わからん」
考	「わからん」
イ	「わからん」
考	「わからん」
イ	「わからん」
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	( 以下、閉館時間まで意地の張り合いが続く )

●空飛ぶぞうさん　(上野こども遊園地)　　地図B　　JR上野駅公園口より徒歩５分
　　
　休園日　月曜日
　　入園無料

インタビュアー	「遊園地の代表として子供たちの人気者ダンボさんにお話をお伺いします」
空飛ぶぞうさん	「あんなあ・・・・『ダンボ』じゃねーんだよ」
イ	「あっ失礼しました！」
象	「俺らが『ダンボ』のパクリだって事は本人がよーく分かってんだよ。あんまり、神経を逆なでするような事、言ってくれんなよな」
イ	「け、けっしてそのようなつもりで言ったのではないのですが・・・」
象	「それでなくてもイラついてんだよ！　毎日毎日おんなじ所ばっかグルグルグルグル・・・おめーもやってみろってんだ!!」
イ	「そう言われても・・・」
象	「ヘン！!　どーせオメーらだって『ブルース・ブラザース』のパクリじゃねえか」
イ	「ぐっ・・・」
象	「おっ？どうしたこのイミテーション野郎　!」
イ	「ばっばっばっ馬鹿にするな！俺たちゃーなーあのスタイルだけを摂り入れて換骨奪胎して、別の事をやってんだ！　おめーらのような全局面そっくりさんとは次元が違うんだよ!!」
象	「・・・・・オーイオイオイ、パオー！　オーイオイオイオーイオイオイオイオイパオパオパオー！！(泣)」
イ	「何もそんなに泣く事ないじゃないですか。言い過ぎました。謝りますから、１つだけでも質問させて下さいよ」
象	「オーイオイオイオイ、グッスン、パオー(泣)」
イ	「これからの抱負をお聞かせください」
象	「ヒックヒックヒックせめて１度だけでも左回りに回ってみたい・・・」

●五重塔　(上野動物園内)　地図C　JR上野駅公園口より徒歩７分

インタビュアー	「こんにちは。いつ見ても優美なお姿ですね」
五重塔	「下から覗いちゃいや～ん」
イ	「あっ五重塔さんは女性だったんですね」
五	「そうよ。見ればわかるでしょ」
イ	「これはこれは、大変失礼しました。どうりで美しいラインをしてらっしゃると思ったら」
五	「でも、もう３７０歳だから、おばあちゃんよ」
イ	「いえいえ、今でも充分お綺麗ですよ」
五	「ありがとう。お世辞でも嬉しいわ。ま、身長なら３２メートルあるから、そこいらのモデルぐらいになら負けない自信はあるわ」
イ	「質問が、２，３あるのですが、お願いします」
五	｢お手柔らかにね」
イ	｢五重塔さんは仏教建築なのに、どうして動物園の中に居られるのでしょうか？」
五	「そこの処は私にも判らないの。とにかく、1９５８年に名目上の管轄が、隣の東照宮から　上野動物園に移ったのよ」
イ	「『名目上』ですか」
五	「そりゃそうよ。だって私はずっとここに建っていたんですもの」
イ	「そう言われれば、その通りですよね」
五	「でもそのおかげで、困った事になってるの。見てよ,私のからだトリのフンまみれよ！」
イ	「おわっ！　近くに寄ってみると、確かにひどい事になってますね。トリには仏罰とか当たらないんすかね」
五	「・・・・・・・・・・・・・・・・」
イ	「動物園の責任者、出て来ーい！五重塔さんのおからだを洗ってさし上げろー！！　もう帰ろうよ」

●ゴリラ　(上野動物園)　地図D　JR上野駅公園口より徒歩１５分

　　　　　　開園時間　９：３０～１７：００
　　　　　　休園日　月曜日(祝日の場合は開園。翌火曜日休園)　１２月２９日から翌年１月１日まで
　　　　　　入園料　一般　６００円　中学生２００円　　小学生以下及び６５歳以上無料

インタビュアー	「上野動物園の人気者ゴリラさんにお話をうかがいます。はじめまして、よろしくお願いします」
ゴリラ	「空から海の王者が舞い降りるとき固まった男の肘が左足にのるスカートの淑女は汚辱にまみれ陸の強者は回廊を巡り続けるだろう」
イ	「え、・・・ああ、予言の四行詩ですね。えーと、あっ！こ、これは、本日の我々がインタビューした方々のことではありませんか！順番が少し違っているけれども、私にはこのほうが恐ろしい。おそらくはとぼしいロウソクの蔭で、振り絞るように言葉をつむぎ出す預言者の姿を想像すると、まさに慄然とした思いがするのである」
ゴ	「ヒツジの皮を被っていた男がサバのハラマキでスキップするタニシはカツ丼で祝杯をあげ行きかうトドの目に涙」
イ	「難解である。特に四行目は何を言っているのかまったく判らない。何だか社会風刺のような感じがするが・・・しかし私にはこのほうが恐ろしい。おそらくはとぼしいロウソクの蔭で、振り絞るように言葉をつむぎ出す預言者の姿を想像すると、まさに慄然とした思いがするのである」
ゴ	「♪キリマンジャロの高嶺に降る雪も ♪上野の山に降る雪も ♪雪に変りがあるじゃなし ♪小豆かければみな氷アズキ」
イ	「あん？何だか『お座敷小唄』みたいだなー。懐かしい。それとも望郷の詩なのか・・・いずれにしても難解な詩である。おそらくはとぼしいロウソクの蔭で、振り絞るように言葉をつむぎ出す預言者の姿を想像すると、まさに慄然とした思いがするのである」

●ティラノサウルス　(国立科学博物館)　地図E　　JR上野駅公園口より徒歩４分

　　　開館時間　９：００～１６；３０
　　　休館日　　月曜日(祝日の場合は開館。翌火曜日休館)
　　　入館料　一般４２０円　小・中・高校生７０円

インタビュアー	「初めまして！よろしくお願いします」
ティラノサウルス	「ガチョン、スパー、トンコロリ？」
イ	「あ、あのー」
ティ	「パンプ・キントン・シュンマイ・ポポーン？」
イ	「あの、その、お生まれは白亜紀とうかがっておりますが」
ティ	「ニャロメ？　ベラマッチャ？」
イ	「そ、それにしちゃー20世紀中期以降の赤塚言語ばかりですね」
ティ	「ニコニコホッホス？　テクマクマヤコン？　ダヨーン？」
イ	「そのイチイチ『？』をつける喋り方、カンにさわるなー！　あんたはインチキ芸術家オジさんか!?」
ティ	「クーダラナイクーダラナイ？　ンナロー？　バーロー？　ホエホエ～？」
イ	「こーゆー奴は、寂しがりやさんか自信喪失者か、どっちかなんだけどなー」
ティ	「タピテカキク、アイウ、タリラリ？　ベシ？　シェー？　サンセイノハンタイ？」
イ	「そうか。そーゆーことなら、メリークリ正月!!」
ティ	「メリークリショーガツ！！？？　メリークリショーガツ！！？？」
イ	「ピジャパーイ！！」
ティ	「ピジャパーイ！！？？　ピジャパーイ！！？？」
イ	「やっぱり、さびしかったんですね！　ううーん。Ｔレックス万歳！！　テレグラムサム万歳！！」
ティ	「Ｔレックス！！？？　Ｔレックス！！？？　テレグラムサム！！？？　テレグラムサム！！？？　グラム！！？？　グラム！！？？　キログラム！！！？？？」

●大噴水　　地図F　　JR上野駅公園口より徒歩４分

　(大噴水は２００１年１０月現在休止状態にある。管理事務所の話では『地下水をくみ上げるポンプが壊れちゃったので、いつ復旧するか判らないの』とのことである)

　　　　　　　　　　洗濯物を干すホームレス

インタビュアー	「初めまして、ご活躍のほどは,かねがねお伺いしております」
噴水	「プハー」

イ	「ええと、大噴水さんは１９62年からこちらで水を吹き上げられておられるのですね」
噴	「プププハー」

イ　　「労働時間は冬季は10時より17時まで、夏季は9時まで残業ということですね」
噴　　「プハプハプハー」

イ　　「それに夜間はライトアップのサービスまでされているんですね」
噴　　「プハープハープハー」

イ	「ところで、『モーニング娘。』のメンバーでは誰が一番好きですか？」
噴	「加護亜依ちゃんです」
イ	「あっ！日本語しゃべれるんじゃないですか！！」
噴	「………(赤面) プププププププッハーハーハー！！　プハッ！　プハッ！プハッ！　プハッ！プハッ！　ハハハハハハハー！！　ププハププハププハプププハー！！　プピッ！　プピッ！　プピッ！　ブブブブブブブビビビビビビビビビビビピピピピピピピピ～～～～～～～～～～！！！」

〇　｢大噴水」インタビューのギャグ・パターンは、「小林まこと　著　『１・２の三四郎　』」よりの剽窃です。