キタムラのまったく無意味な挑戦もつつがなく終わり、灯台脇の隅田川テラスでくつろぐ我々。写真14は、厳格な菜食主義者であるアサクラに、佃島名物「レバーフライ」を無理やり食べさせようとしているところ。(レバーフライが買えるのは、地図のA・Bの2ヵ所。Aひさご家120円Bフライのマミー1本110円)
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● 佃島について
佃島を歩いていると、頭の上に?マークを3つも4つも浮かべながら歩いている外国人旅行者に出会うことがある。おそらくガイドブックに載っていた日本家屋を探しているのだろう。有名な佃煮屋「天安」などの写真(14)を見て訪れたのだろうが、現在はこのような家屋は、佃地区の所々に点在するだけである。この一帯が古い町並みであるわけではないので、がっかりしないように。 (下の写真参照) 特別な期待をしないで訪れるのなら、住吉神社(16)周辺は日本庭園風の公園(17)や、隅田川沿いの遊歩道(18)、所々に残る古い木造家屋(19)などがあり、心安らぐ所ではある。
ご多分に漏れず佃島にも再開発の波が押し寄せている。つまり、古い木造家屋をぶっ壊して、高層マンションの建設(20)というわけだ。確かに写真(21)より写真(22)に住みたい気持ちも分からないではないが、おれだったら、古い木造家屋に住み、外見はそのままに、内部をバットマンの秘密基地のように改装して(23)暮らしたいけどな。
一体、高層ビルというのは無表情でいけません。どういうわけか、高層マンションには、どんな人間が暮らしているのか想像する気にもならないが、木造家屋エリアでは、住民の顔が見え、生活が想像できるのが嬉しい。しもた屋が建ち並ぶ路地から、おばあちゃん(24・25・26・27)やネコ(28・29・30)が歩いてくる方が、風情がありまさーね。
などと通俗的なことを言っておりますが、先様はこちらのイージーな想像などを満たしてくれる方々ではないかもしれない。そのおばあちゃんだって、グレイシー柔術の黒帯で、その辺の小学生を絞め落として喜んでいる恐怖のアルティメット婆さんであったり、ネコはAIBOなどは足元にも及ばない超高性能ロボットで、100mを0.1秒で走り、クラシックピアノの腕前はホロビッツを凌ぎ、電話回線からペンタゴンのスーパーコンピューターを瞬時にガラクタにするほどの実力の持ち主かも知れぬ。とまれ、それでもいろいろ空想を広げられるのは楽しいことである。
●プライバシー保護のため、目の部分を黒い帯で隠しました。佃島一帯でグリーンホーネットのカト―のようなアイマスク流行しているわけではありません。
ただし、30のネコは
「にゃおん。あおん。にえええん」 (ネコ語で『コンニチハ、チョット、オハナシサセテイタダケマセンカ』の意)
と呼びかけたら、
「うにゃ」 (ネコ語で『ウン、イイヨ』の意)
という返答があったため、こちらの取材目的をお話し、素顔を公開することを快諾していただきました。
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